いわゆるフリーゲームに関する感想や二次創作メインに投稿しています(2023年現在)。取り扱い作品:『冠を持つ神の手』

2014年2月21日金曜日

【かもかて】フラグを立てたり折ったりするおしごと+α

 前半はディレマトイについてだべっています。
 後半はエロス漂わ”ぬ”秘草調薬術手引絡みのだべり。

 あとその場のパッションだけで書き上げた(いつものことだけど)プラスアルファ。
 時間出来たら分けます多分。いや眠いから分けてないだけなのでちゃんと分けます。




 今のままでは歴史に名を残せない詩人ディレマトイ。
「質問企画3/
 Q.王以外で歴史に名を残す人はいますか?(略)
 A.ディレマトイは今のまま消えたら無理でしょう」

 友情Bでは本名で名を残しているに違いなく、友情Cでは(表向きは学者でも)筆名で名を残しているに違いない、と思っていますが、そもタナッセは放置しておいてもディットンへは行くんですよね、きっと。
(友情Aでも筆名で頑張って欲しいですが、どうなるやら)
 それでもなんだか放置出奔だと歴史に名が残らなそうな印象が個人的に抜けません。

 アレか。
 名を隠している現状への悩みが未解決なこと、ディットンへ行っても結局ランテに面倒を見られること(*)、等々があるので駄目っぽそうってコトか。
 雑文的にも主人公がいないと事態は動かず、ですので、各種問題が解決出来ないまま据え置きされてしまうのだろうし。
 主人公来ても解決出来るのは二人ぐらいがいいところなのですが。
 主人公自体も余裕がないし子供だし(実際彼が相手の問題を把握しその解決に対し積極的に動くことは、双子和解筆頭に数える程)。

 そこでカウンセリング系八方美人便利主人公させると、主人公がプレイヤーや物語の道具扱いくさくて可哀想なので叶わずいいのですが(そういうのはどこぞの志貴さんとか超キャラ立ちした超主人公の頑張りどころ)。
 プレイヤーは神視点故、複雑得やすいですな。

(*)=「質問企画3/
 Q.ディットンにタナッセが詩人修行に行った際は(略)
 A.(略)結局のところ、ランテ家の体面も考えて(本家はヨアマキスとはいえ前王の息子だし)、ヴァイル(もしくはランテの管財者)が支援することになるでしょう」




 グラドネーラの妊娠周りは独特です。
 現実とは異なる、と言う意味で。
 女性は複数の男性の子を孕めるし、男性は体力問題解決すれば複数の女性と産みの繋がり可能。

 娼館は男女共にある。
 避妊薬や避妊香もある。
 「確実な手段はない/質問企画3」とあったので、ぶっちゃけ医療系進んでないから気休め程度と思っています。
 ……雑文だったかにも、作りたい時アッパー系、避けたい時ダウナー系、とったような。
 そうするとやっぱり現実思い出して、基本気分(ある程度効能ある薬物だとバッドトリップ恐そうですし)かな、と。

 で、本題。
『秘草調薬術手引』に掲載されているような薬の効能やいかに。
 この流れだと普通にナシにすべきなんだと思うんですけど、二次元&二次創作的にはおいしいネタじゃないですか。ないですか……!

 二次元ケミカルな媚薬なんだと開き直って大活躍させる勇気を持つべきでしょうか。
 ファンタジーケミカルしていいよねという勇気を。なんだその勇気は。

 あぁでもいくら供給途絶えなさそうとはいえ、一定以上の効果がないとぽんぽんアレであり、つまり実は案外効くのかもしれません、避妊薬系。
 しかし質問企画でもないのにそんなん尋ねられませんいや質問企画でも尋ねるなって話なのは置いといて。

 まぁ二次創作的な話すらぶん投げても、三大欲求絡みは謎が尽きません。
 食材からして異なるとか、グラドネーラにおける夢とか。
 そしてエロスとか。
 最後はそこに戻ってしまうのは、我ながらどーかと。




 空色が指の間から落ちていく。
 しゃきしゃき、しゃらしゃら。
 私は輝く銀に少しだけ困りながら、思ったよりコシの強い毛質を持つタナッセの髪を整える作業に没頭する。
 お前がする作業ではない、と言われたけれど、無理矢理押し切った。短めに揃えられた彼の髪は定期的に侍従が切っている。余分がなくなっていく様にはいつも見とれて、でも、私以外の人がタナッセに触っていると不満もあって、だから。
 雲一つない晴れの色は、月光も射さない闇色が重苦しい私と全然違う。
 しゃきしゃき、しゃらしゃら。
 神の御座す空は届かぬ程遠く。
 でも、私の隣にはいつだって彼の空がある。甘やかな時間を過ごすことも出来る。甘い物、大好物だ。
「……えへへ」
 思わず笑いが漏れ――あんまりに子供じみた響きだと、頬に熱が上った。
「どうした、終わったのか?」
 タナッセがごく自然に問うてくれるのが、ちょっと救い。
 あと少し、と私が返すと、短く返事。次いで呆れ声がぼやく。
「しかし本当によく分からない奴だ。お前はなんでもしたがり過ぎる」
 そうだろうか、と思う。分かりやすいにも程があると、そう思う。タナッセ限定で、だけど。
 しゃきしゃき、しゃらしゃら。
 涼しげな音は、不意に止まる。
 はさみを動かす指は私のものだけれど、耳に届く音はそれぐらいのものだったから、唐突感が否めない。
 ともあれ、完成。
 タナッセに巻いていた白布を外し前に回ると、当然ながら先程よりも髪の短くなった彼が居る。自分で言うのもなんだけれど、なかなか良い出来だ。
 終わりました、旦那様。
 かしこまって言うと、
「莫迦か。莫迦を……莫迦だな、お前は。何が旦那様、だ」
 タナッセは不機嫌風な面持ちで立ち上がった。風、と表したのは頬が仄かに赤く染まっているため。私がもう一度旦那様、と言いながら腕を絡めても、それこそ莫迦の一つ覚えで莫迦ばか繰り返されるだけだった。
 私の大好きな青空は、今日も莫迦みたいに甘くて優しい。